文学・評論

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乳と卵
文体が力強い。句読点の打ち方が独特で・・・というのはやはり計算された上での書き方だからだろう。 豊胸手術を受けに上京する姉とその子。やりとりされる関西弁。何を表現したいのかは全く分からない。関西文......
陰日向に咲く
現代社会から脱落したはみだしモノたちの悲哀を、 オムニバスで描いた短編小説集。 登場人物のキャラもたっていて、 伏線もオチもばっちり決まる。 まさに、若手芸人的浅田次郎な、感じ。 まだ表面だ......
眠れぬ夜の壁
まさに私のこと!ってどんどん引き込まれました。 東さんの推薦メッセージ通り、わたしも今まで読んだ中で一番感動した作品です。 生き方が変えられる1冊。 お奨めします。後ろ向きだった自分から、前向......
グロテスク〈上〉 (文春文庫)
(上下巻通した感想を書きます) 過剰な美貌と性欲のユリコ、過剰な頭脳のミツル、過剰な努力と金銭欲の和恵・・ おんなは、いや人間というものは、放っておくとつねに過剰なものを追い求めるものであるらしい......
グロテスク〈下〉 (文春文庫)
普段すましている女の友人にこの本を突きつけてやりたいと思う私の中の黒いものが確かに存在します。 それにしても女は、グロイ。 男性はわからないんだろうなぁ過剰な美貌と性欲のユリコ、過剰な頭脳のミツル、......
トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て (角川文庫)
本書はいわゆる経済小説というジャンルにおいて非常に良作であると思う 一般の方たちには難解だと思われる国際金融の世界を人物の背景にまで目を配って上手く描ききっているのが印象的だ ただ本書はこうした小......
邂逅の森 (文春文庫)
本著から私が得たメッセージは、次の通りです。 1.人との出会いには深い縁があり、恐らくは出会うべくして定められたもの であろう、だからこそ出会いを大切にすべきである 2.人智を超越した存在=神様と......
センセイの鞄 (文春文庫)
近年の日本の小説はあまり読みませんが、ここで高評価なこともあって読んでみました。結論から言うと、ごく普通。あまり何も残らないといった印象でした。結末もだいたい予想できるものでしたし。小説は読む人の......
神様 (中公文庫)
初っ端の表題作とラストの「草上の昼食」という作品が 続き物(セット)になってる短編集。 他もステキだけどこの2作は特に良し。 この人の『淡々とした別れ』は本当に切ない。 悲しいシーンじゃないのに息......
ラブコメ今昔
自衛隊員だって普通の男の子や女の子。 恋もするし結婚だってする。しかも、免疫が無い人が多いぶん、 結構テンション高くて甘くって…という、少女漫画チックな国防恋愛小説、という ジャンルを生み出した有川......
ラッシュライフ (新潮文庫)
5つの話が,つながっていくけれど,無理やりくっつけた 感じ。で,くっつけたけど,それで何?と言う話です。 盛り上がりもなく,普通でした。何の関係もないと思っていたものが結びついたとき、 人はおもしろ......
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
すごい。その一言に尽きる。 物語は現在の普通の大学生・椎名と、二年前の利発的な女性・琴美の間をカットバック形式で進んでいく。 まったく違うような話でいて、河崎や麗子さんといった人物が共通して現れて、......
イン・ザ・プール (文春文庫)
「あり得ないっ」、「うそばっかりっ」、「そこまでするかっ」と叫びつつ、大笑いできる本です。 伊良部せんせいのような精神科のお医者さんがいたら……絶対かかりたくない(笑)。続編も快調ですが、「町長選......
阪急電車
私は電車のある生活というものをちょっとしか経験したことないですが、 同じ車両に乗っていたとしても、何らかの関係ができることは皆無。 そんな中で誰かとの強い関係ができるのなら、 それはそれで運命なんか......
魔王
伊坂さんの作品はどれも読んでいますが、これもとても好きな一冊です。 清潔で、強いのです。もちろん、夢中になって読めるおもしろさです。 ここには、特殊な能力者たちが登場しますが、ある意味では、「だれも......
夜のピクニック (新潮文庫)
似たような行事を中学校時代経験しました。(たったの)20kmを日中に歩くだけですが・・・。当時感じた疲労感、終盤の不思議な高揚感、連帯感が本作品からも伝わってきました。それだけ本物なんだろうと思いま......
プリズンホテル〈1〉夏 (集英社文庫)
欠点とすれば面白すぎることでしょうか。 もう少し面白くなくすれば「読み応えがある」とか言われるのかもしれません。 でも星5つ。ヤクザが任侠専用ホテルを経営すると言う奇想天外な設定の笑いと涙の物語。最......
バッテリー (角川文庫)
いくら小説でもありえない。 主人公の精神的強度・自己愛強度・肉体鍛錬強度。 春から中学生って、ほとんど小学生なわけでしょ。 あまりに現実離れした主人公の性格設定のため、物語に入り込めず。 最も気味......
レインツリーの国
ある男性(伸)には、高校時代に読んだ、忘れられない本があった。 夢中になって読んだシリーズ。けれど、そのラストは衝撃で、それ以来読み返せなかった、完結編。 社会人になって三年目、ふとある時思い立ち、......
バッテリー〈5〉 (角川文庫)
新田東中は、1年生の原田巧、永倉豪のバッテリーを軸に、吉貞、沢口、東谷に先輩の海音寺が登場し巧と豪の気持ちに修復の兆しが表れ始める。 一方強豪の横手2中の門脇修吾、瑞垣俊二は新田東を侮れないと思うよ......
バッテリー〈4〉 (角川文庫)
この巻から主人公が実質的に変わっていったように感じました。 今までは才能を持つ者の苦悩を中心に描いていましたが、才能をもたないまでも 他人の才能がわかる人間の苦悩を描くようになっていきます モーツ......
バッテリー〈2〉 (角川文庫)
原田巧は妥協しない。昂然としてわが道を進む。 永倉豪は、包容力ある大人の風格。 巧の弟、青波は病弱だが優しく観察力に秀でている 同級生の東口、沢口も好人物。 中学の野球部での先輩たちとの暴力事件、優......
博士の愛した数式 (新潮文庫)
ただ、記憶障害の「博士」とお手伝いと息子の関係が、淡々と語られる。なにがおもしろいのでしょうか?障害者をあわれんで、悦に入っているのでしょうか?このような話をよろこんで、読む人がいることが不思議でな......
バッテリー 3 (角川文庫)
一巻二巻は何とか読めたが、この三巻で読み進められなくなってしまった。 中学生らしいリアリティがまったくない会話、ボーイズラブ剥き出しのベタベタ感と、読んでいてうんざり。誰かも書いていたが、中学生が中......
プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫)
私はこういう泣ける小説が大好きでたくさん読みました その中でもこの作品はかなり上位にくるとてもいい作品です まだ読んでない人は是非読んでみて下さいプリズンホテルは1〜3を読み終えた後、面白過ぎ......
娼年 (集英社文庫)
衣良さんの作品はもう何作も読んでいるのですが、特に何も持っていない主人公が自分の才能を発揮できる場所を見つけ、この先羽ばたいていくのだろうと予感させて終わるというパターンがあって、この話もそうです。......
うらおもて人生録 (新潮文庫)
著者が自分の人生を振り返りながら、若者に向けて書いた人生論。運の良し悪し、運の使い方など、独特の視点から人生を語っているところが面白い。運の良し悪しと言っても、占いとか風水とかいったような非科学的......
狐笛のかなた (新潮文庫)
正直なところ、これでいいの? というようなラストでした。でも、一応ハッピーには描かれているので、いいのでしょうね。こういう展開にもっていかざるを得なかった作品ですし。 元気なときに読んで、ちょっと切......
プリズンホテル〈3〉冬 (集英社文庫)
シリーズ第三作。と言う副題に合わせてか、前作のような奇想天外な仕掛けはなく、浅田氏特有の純情路線の透明感溢れる作品で、同時に次作における大円団の伏線ともなっている。 プリズンホテルを訪れる客は相変......
閉鎖病棟 (新潮文庫)
この作品の序盤では、作品の舞台である精神病院へ、登場人物である患者たちが送られるきっかけになった事件が語られます。まず、ここで私は衝撃を受けました。 戦争体験のトラウマや、悲惨なレイプ体験、あるい......
ラッシュライフ (新潮文庫)
金と脅しで人を動かせると思っている画商、新興宗教に身を委ねている若者、不倫をしているサッカー選手と精神科医、リストラされたデザイナー、空き巣等の1日が、仙台を舞台に別々に描かれ、物語りの終盤で絡み合......
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
あえてレビューなど読まず、全く情報を入れずにまっさらな頭で読んでみた。現在と過去が交互に語られる構成は、先が読めず、着地点も予想出来ず…。早読みの方だが、結構時間と労力を要した気がする。だが、真ん中......
西の魔女が死んだ (新潮文庫)
本の帯には「読者が選んだNO1」とか「最後の3ページは涙が止まりません」とか書いてあったが、全く何てことなく、一体この本は何なのだろう…と全然感情移入できなかった。 私の心が荒んでいるのだろうか。......
イン・ザ・プール (文春文庫)
空中ブランコより症例が過激(笑)。こちらの方が幾分、伊良部が精神科医らしいセリフを吐いてる。笑ったのは、こちらも同じ。でも空中ブランコの方が、話の粒が揃っている気がする。この本の中では、「イン・ザ・......
阪急電車
活字中毒なのに、小難しい本を読みたくない時 さらっと読めて楽しく、しかも共感出来る一冊! 頭を休めながら読めます。 お奨め!です。 討ち入りも、DB彼氏との別れ話も女子高生の会 話も、とにかく面......
鴨川ホルモー
さえない学生を主人公にして,日常を面白おかしく描いている点は,以前読んだ森見登美彦「太陽の塔」と一緒。しかし,おかしな設定の中にもそれなりの背景と根拠を描き込んでいる万城目に対して,徹底的にファンタ......
夜は短し歩けよ乙女
全部読めなかった。 そしてこの人の本はもし次読むとしても、自分が読みたい本の行列の最後尾、数年先までチャンスは回ってきません。 僕以外にもそんな人は多いはずです。 一方ではまっている人も大勢います。......
乳と卵
文体が力強い。句読点の打ち方が独特で・・・というのはやはり計算された上での書き方だからだろう。 豊胸手術を受けに上京する姉とその子。やりとりされる関西弁。何を表現したいのかは全く分からない。関西文......
陰日向に咲く
現代社会から脱落したはみだしモノたちの悲哀を、 オムニバスで描いた短編小説集。 登場人物のキャラもたっていて、 伏線もオチもばっちり決まる。 まさに、若手芸人的浅田次郎な、感じ。 まだ表面だ......
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
第1巻から第5巻までは1巻ずつ一つの事件(物語)としてまとめられていて、素晴らしい出来栄えだった。第6巻は終章の導入部で第7巻と併せて完結編を構成していると見なしてよいだろう。物語全体がスケールが大......
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
ある人の本の中で、必読だし何度も読み直しているとすすめられていたので、読んでみた。 本当に面白い小説だった。500Pほどあるのだが、一晩で読みきってしまった。 読み始めたら、結構やめられない。 製造......
閉鎖病棟 (新潮文庫)
この作品の序盤では、作品の舞台である精神病院へ、登場人物である患者たちが送られるきっかけになった事件が語られます。まず、ここで私は衝撃を受けました。 戦争体験のトラウマや、悲惨なレイプ体験、あるい......
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
申し訳ないですが、このタイトルは嘘です。 これは第1感についての本ではありません。 著者は、色々な人の研究内容や結果を引用して、 自身の立てた仮説(タイトル)を立証しようとしているのですが、 その......
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
筆者の考察角度は日本育ちでありながら海外生活者の目線、飽きのこない語り口が良かった。でも内容は今の時代に合ったもので、読み口が軽妙だから今しか旬ではないでしょうね。出来れば違うシリーズを手掛けてみて......
カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
以前、古典が古典たり得るのは時代を経て様々な読み方や解釈を内包していくからだ、という文章を読んだことがあります。これは逆に言うと、多用な解釈を受け入れ切れない作品は古典にはなり得ない、ということです......
ラッシュライフ (新潮文庫)
金と脅しで人を動かせると思っている画商、新興宗教に身を委ねている若者、不倫をしているサッカー選手と精神科医、リストラされたデザイナー、空き巣等の1日が、仙台を舞台に別々に描かれ、物語りの終盤で絡み合......
ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)
ダライ・ラマの生い立ちからインド亡命生活までの波乱の半生を綴った自伝です。 氏の宗教的&政治的指導者の能力、世を達観した人生観に圧倒させられます。 それにしても中国が如何にチベットを侵略していったか......
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
あえてレビューなど読まず、全く情報を入れずにまっさらな頭で読んでみた。現在と過去が交互に語られる構成は、先が読めず、着地点も予想出来ず…。早読みの方だが、結構時間と労力を要した気がする。だが、真ん中......
西の魔女が死んだ (新潮文庫)
本の帯には「読者が選んだNO1」とか「最後の3ページは涙が止まりません」とか書いてあったが、全く何てことなく、一体この本は何なのだろう…と全然感情移入できなかった。 私の心が荒んでいるのだろうか。......
きよしこ (新潮文庫)
読み終えてまず思ったのは、自己中心的でかつ不謹慎で申し訳ないが、 わが子が何の障害も持たず、良くぞここまで育ってくれたということだった。 そして、この子を育てる責任を強く感じた。 子供がもう少し大き......
卒業 (新潮文庫)
とてもよい作品だった。 どの話も素敵な話だった。 人の死にまつわる、人と人との繋がりの話。 考えせられた。 まゆみのマーチの歌詞の内容を知るまで、 あまりにも叱らない母親に少しイラっとした。 亮介......
一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
あえて100m、あえて地方都市、あえてティーンエージャーと言う 「構成」でヤラレた!! 文章も変に「狙って」ないのがいい。 最近の女性作家ってみんな「=エロ」みたいな流れがあったんで、男性の僕から ......
流星ワゴン (講談社文庫)
著者の作品は珍しくファンタジーの要素が入っており、多少抵抗があったが、最後のエンディングはさすが重松清といった感じだった。 最後はどんな展開で締めくくるのだろうかと考えながら読んだ。過去は変えられな......
きみの友だち
まず読んで感じるのは、生のありがたさである。 しかし、同時に、障害を負っても、死を宣告されようとも、その日その日を精一杯生きる大切さを改めて感じさせられた。 彼女がもし障害を負わなければ、どんな人生......
赤朽葉家の伝説
推理とかミステリーとかそういった先入観は不要。(というか厳密にはそういうジャンルじゃない気がする)勝手に登場人物や人間関係、時代背景が飛び込んでくる。それにそういったこと関係なく面白く読める。読ん......
一瞬の風になれ 第二部
3部作の中巻。1作目に続いてまるでウンチク漫画を読んでいるような感覚を覚えるほど、競技情報や10代の心情をよく調べ挙げられて描かれている。会話のところどころに違和感を覚える言葉の多さが感じられ、男性......
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
本というものは面倒くさいというイメージだったので、読むのをためらっていたばかりだったのですが、Amazonでこの本を見て読みたい!と思いました。 初めて読み終えた感想は、納得がいかないという感じでし......
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
伸び悩む二ツ目の噺家・三つ葉は、あがり症の従弟の良、黒猫のような凛とした美女の五月にひょんとしたことから話し方教室の代わりに落語を教えることになってしまいます。そこに、イジメにあう小学生やら、解説の......
その日のまえに
冒頭の『ひこうき雲』。 小学校6年生の嫌われ者「ガンリュウ」は,同級生たちとは異なり,一人死に行く。 《どうして,ガンリュウだけ,なのだろう。僕たちとガンリュウの違いはどこにあったのだろう。たま......
鴨川ホルモー
さえない学生を主人公にして,日常を面白おかしく描いている点は,以前読んだ森見登美彦「太陽の塔」と一緒。しかし,おかしな設定の中にもそれなりの背景と根拠を描き込んでいる万城目に対して,徹底的にファンタ......
夜は短し歩けよ乙女
全部読めなかった。 そしてこの人の本はもし次読むとしても、自分が読みたい本の行列の最後尾、数年先までチャンスは回ってきません。 僕以外にもそんな人は多いはずです。 一方ではまっている人も大勢います。......
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
「自分の中の世界」と「世界の中の自分」の対立を具現化した、極めて斬新かつ完成度の高い作品と思います。賛否あるでしょうが、「上手なレビューを書いた」程度で満足している僕たちには到底及ばない位置に作者も......
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
一昔前の都会的な、雑然とした頽廃感と醜さが描かれているよう。 主人公の行動は共感でず、はっきり言えば行け好かない。 ラストへ向けての展開は概ね予測できるし、ストーリー筋自体も有り勝ちで、「究極の恋愛......
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
前半と異なり、主人公の行動が漸く道理に近付く。 馥郁とした青春の臭みと、情景と、その描写が精緻になり、目視し辛い部分が巧みに示されて来る。 ストーリー自体は何てことのないものなのだが、全体を通して、......
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)
一種のアンチユートピア小説だと思う。ただ普通のアンチユートピア小説の特徴であるコンピューターに支配された超管理社会は、計算士と記号士の角逐する現実世界だけである。この作品はもっと複雑で、主人公の心の......
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
カーネルって誰。 石ってなに。。。 読まなきゃよかった、正直にそう思う。 ものすごく読みにくかった。 現実を非現実の世界が全く融合している気がしない。 納得いきません。 実態や真意を汲み取ろうとす......
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
80年代デビューの頃から村上ファンですが、初期の頃の透明な空気感が薄れ、暴力性の部分が大きくなった感じを受けました。数年前に読んだ時はこう思ったので、最近になって再び挑戦してみましたが、やはり同じ感......
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
昔ちらっと読んだ時にはもって回った、回りくどい文体で読みにくいと敬遠していました。 が、最近本棚を整理していた時に見つけたのでせっかくだから読んで見る事に。 ・・・食わず嫌いは良くないですね。 様......
冬ソナ最終章―その後のふたり
最後に逢えて良かったなーと思いつつも本当に幸せになれるのか見届けたいと言う気持ちがありました。それをこの本を読んでユジン、チュンサンの顔までまるで映像を見ているようにワクワクしながら一気に読み進みま......
人のセックスを笑うな (河出文庫)
切ない物語 という表現が相応しいのか。 恋愛という形をとらなくても 表現できそうな喪失感。 主人公の視界、50cm以内の情景しか浮かばない。 フィクションといえども、自分の経験、考えを投影するような......
夏の庭―The Friends (新潮文庫)
少年たちが一人暮らしの老人とだんだん接触を持っていって、最後は老人の死を迎えるというお話。 この物語の全体を見てゆくと、はじめから死のテーマが繰り返し繰り返し奏でられる。そして最後はおじいさんの......
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
重なって読むのが辛い。 でも、書いてくれてありがとうと言いたい。読み終わった感想は、長かった。そんな感じです。 リリーさんの幼い頃からの人生を辿って、ひたすら長い感じで、思ったこととか感じたことをス......
クライマーズ・ハイ (文春文庫)
決して「面白い」という賛辞が似合う小説ではない。深く胸に突き刺さり、それがなかなか抜けない。そういう感銘を受けた。1985年に起こった日航機墜落事件。520名もの犠牲を出した大惨事である。それを報道......
沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)
沈まぬ太陽、御巣鷹山編までは面白かったのですが、会長編からはどうも恩地の迂闊さ無能さ融通の利かなさが感じられ、これじゃー行天達には到底勝てないだろうと納得してしまいました。 会長も当事者意識に欠けて......
TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)
この小説は、何をとってもきれいだな、と読み終えて感じています。 3人の女性の生き方や、本当に日常的で、でもちょっと貴重な思い出、 夜や、町の香りの描写、一つ一つがキラキラと輝いて心に残りました。 ......
華麗なる一族〈中〉 (新潮文庫)
お話はどんん佳境に入って行きます! どろどろの家族図、純粋な息子と狸親父の対比。 出生の疑惑! 人が信じれなくなる展開に、凡人の私としてはハラハラしどおうしの約630ペ−ジ! もう頭の中は、何をし......
沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)
企業の利益優先と人間性の欠如は現在も多くの人命を奪っている。 JR脱線事故、安曇野の観光バス事故、多くの長距離トラックの事故など上げたら数限りなく出てくると思う。 20年前に警鐘とも言える事故を経験......
つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
ちょっと哲学的なところがあり、ほんわかとした恋の予感があり・・・食堂に集う人々が織成す温かくて優しい世界。大人が読むメルヘン。 この本を読む時に合う飲み物は?と聞かれたら、”温かいココア”と答えたく......
華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)
やはり父、大介の野望は家族までも壊してしまうのだろうか?親子と言うよりも、祖父、敬介への嫉妬がかなり強いように思われました。銀行再編への熱意と言うよりも閨閥の持つ因縁のようなものを感じさせられます。......
匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~
おなじみの昔話を翻訳機能によってリミックスした本です。 「一寸法師」「かぐや姫」「桃太郎」の3作品が載っています。 とにかく、どの物語もとんでもないぐらいに本来の物語から かけ離れています。 特に......
宿命 (講談社文庫)
あるとき、殺人現場に出くわしたときに、運命的に再会することになる。一方は、殺人の容疑者として、他方は警察官として再会することになる。また、その容疑者の妻は、警察官の元恋人だったということで、いろんな......
太陽の子 (角川文庫)
悲惨な経験をしてきた大人たちが決して語りたくない・・・でも、とても大事な過去。 主人公のふうちゃんを通じて明らかになっていく悲惨な過去。 その重いひとつひとつの過去にけなげに耐えていく主人公の......
赤い指
本書は、現代の家庭問題、認知症、引きこもり、嫁姑問題、いじめ問題などを扱った社会派ミステリーといえるでしょう。 ある日庭に少女が死体として倒れていたという。これは、息子の仕業と見た父(昭夫)と母(......
怪笑小説 (集英社文庫)
どの短編もあまりに突拍子もない設定で、噴出しつつ読みました。特に「鬱積電車」「一徹おやじ」「逆転同窓会」あたりは笑いも最高潮です。 しかしラストですとんとブラックに持っていくあたり、東野圭吾すごいで......
いつか王子駅で (新潮文庫)
派手な修飾語があるわけでもなく、やたらと文体をこねくりまわしているわけでもないのに、堀江氏の書く文章には静かな美しさ、抑制された故の日本語の輝きがある。センテンスの長さには始め読みづらさを覚えたけど......
プラハの春〈下〉 (集英社文庫)
冷戦の象徴といえば、スターリン、ブレジネフ、ケネディ、キューバ危機、ベトナムや朝鮮戦争などを思い浮かべますが、プラハの春もその1つでしょう。 この作品は著者が外交官としてプラハの春の時代からソヴィエ......
プラハの春〈上〉 (集英社文庫)
最高の書です! もう先が読みたくて仕方がなく、本を持っていないとそわそわしてしまうぐらい、実にすばらしい作品。 文句なしの最高偏差値75の評価です。 物語のおもしろさあり、歴史としてのおもしろさあり......
アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)
文庫で3分冊、1000ページ超と聞くとビビルかもしれないけど心配無用、一気に読めます。(私はビビッて先ずは一冊だけ買ったが、直ぐ二冊目三冊目を買いに走るハメに) ただし必ず夜読むこと。 浮世の悩みと......
サッカーボーイズ―再会のグラウンド
ある県のサッカー協会事務局長です。 小学生年代のチームは、大人が支配する子どもの国とでも言いましょうか独特の世界を形成しています。 サッカーは幼児からシニアまで一生涯楽しめるスポーツであり遊びである......
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